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パコのサンチャゴ巡礼日記

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2016年 07月 23日

ボタフメイロ(Botafumeilo)

(7月1日)
サンチャゴ滞在3日目。サンチャゴデコンポステーラでやらなければならない事のもう一つ、それはボタフメイロを見る事でした。大聖堂の中で香炉を揺らす儀式、昔は汗と汚れにまみれて到着する巡礼者の異臭を逃れるためだったそうですが、現在ではカテドラルのミサの大きな行事になっています。しかしながらそれが行われるのは週に1度、金曜日だけと決まっているのです。前回は金曜日が外れてしまったので見れませんでしたが、今回は是非見たく思っていました。今日がその金曜日なのです。
8時、いつものバルで朝食にしました。
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お昼のミサまではまだ時間がありますので市内を散策する事としました。
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大聖堂に入ってみます。
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サンチャゴ像。到着した日は余りゆっくりと拝むことができませんでしたが、少し心の余裕もできてきて今日は心静かに椅子に座って向き合っていました。
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次に巡礼者案内所に行きました。前回連れ合いが証明書を入れるケースを貰うのを忘れてしまったのでそれを頂きました。そして、隣接してあるRENFE(スペイン国鉄)の事務所で4日のビーゴへの移動の切符を予約しました。(コンピュータのトラブルで一旦出直す様になってしまいましたが、無事にゲットすることができました。)
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オブラドイロ広場。今日も団体の学生がゴールしたようです。
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大聖堂。
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その後思い立って、修道院の尼さんが作るというガリシアケーキを買いに行く事にしました。キンタナ広場を挟んでカテドラルの向かい側にあるこちらサン・ペラジョ修道院です。
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反対側に回って入り口を探します。
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ありました。奥の窓がその場所の様です。
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窓は閉まっています。
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当てずっぽうに横にある呼び鈴を押しました。心なしか奥の方で鳴った様なきがしました。窓口の奥の扉が開いて尼さんが顔を出しました。“Dos, porfavor.”(2コクダサイ。)“Tarta?”(ケーキデスネ?)この様なやり取りがあって、無事にサンチャゴケーキを2個ゲットすることができました。
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お金を払いケーキを受け取ると再び窓は静かに閉じられました。1個13€、決して安くはありませんが市内で売っているものとは別物という評判です。
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(帰国後の話しです。ケーキは大事に段ボールで囲って持ち帰りました。切って食べてみました。元々サンチャゴケーキはアーモンドを使ったシンプルな焼き菓子ですが、確かに市内のレストランなどで食べ慣れた味とは全く別物の上品な味でした。)
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その後少し土産物屋を覗いてから一旦宿に荷物を置きに戻りました。そして、12時からのミサに出席するべく再び大聖堂に向かいました。ボタフメイロの日は沢山の参列者がいて早く行かないと大変という事でしたので、早めに行きベンチで時間を待ちました。そうしているうちにKaさんNさんのコンビも来られましたので一緒に座って待ちました。
始まってから小一時間、中々ボタフメイロは始まりません。(敬虔であるべきミサに観光気分で来ている自分がミエミエです。恥かしい。)結局ないままにミサは終わってしまいました。????あれっって気持ちでした。不思議に思い近くの観光案内所で聞いてみたら、夕方19時半からのミサなのだそうです。ありゃありゃ、勘違いしてしまいました。
気を取り直して4人で昼食にする事にしました。女子大生から聞いていた美味しいという店に行きました。アラカルトのメニューを出されたのですが、ガリシア語で書かれていてさっぱりわかりません。(スペイン語でも分からないのですから尚更です。)結局いつもの様にメヌーの中から適当に選んで食べました。味はまぁまぁでした。
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夕刻、再び来る事を約束して一旦宿に戻って休みました。時刻を見計らって再び大聖堂に来ました。席に着こうとしたら、ベガデバルカルセで会った女性の一人歩き巡礼Yさんがいました。聞けば、あの後サンチャゴまで80kmのポルトマリンまで歩いてきたのだそうですが、そこでそれまでに刺されたダニの傷が悪化してしまったのでそこら先を歩くのを断念、タクシーで来たのだそうです。ゴールを目前にしたリタイア、さぞや残念だった事でしょう。それにしても恐るべしダニの被害です。
そうこうする内に時間になりました。滞りなくミサが進んで、終盤いよいよボタフメイロの開始です。
(音が出ます。)


初めて体験するボタフメイロは感動しました。隣の連れ合いも感動した様で涙が出てきたと言っていました。
少し火照った頭をバルで冷やしてから宿に帰りました。
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食事はいつもの様に食堂で市街の夕景を見ながらゆっくりと取りました。
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ボタフメイロを見てから何か本当にこの巡礼旅に一区切りが着いた様な気がしました。
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by don-francisco | 2016-07-23 06:37 | サンチャゴへの道2016(到着編)


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